2011年10月28日

片付け考

IMG_0885.JPG

いい空気が流れてる。

部屋が多少散らかってて、生活感があっても、
それなりに片付いてると気持ちがいい。
と、思うのは、どうやら我が家では私だけのようだ、、。

シェフの竹内さんも、遊も、散らかってても気にならない。
ほとんど漫画の「ノダメ」の部屋状態。
片付けよりも、「やりたいことまっしぐら」の2人。
やった事をそのままにして、次のことにとりかかっちゃう。
本の上に新聞。新聞の上にケイタイ。ケイタイの横に鉛筆。その上にズボン、、。
まるで、雑貨のピザの斜塔が、部屋のあちこちに出来ている。
で、いつも探し物をしてる2人、、。

朝ご飯の後、いろいろな斜塔を分類して、定位置にしまい、
テーブルの板。椅子。ソファー。を掘り出すのが私の仕事だ。

まえは、みんなに片付けをするように言ってたんだけど、
「散らかってても気にならない」のだからしょうがない、、。
「片付いてるのが好きな人が片付けることになる」よね。

私は片付いてるが好きだけど、すべからく、
じつは「片付けなくちゃダメ」とは思ってない。

学生のときの話しだ。
大家さんの庭にある離れを借りて住んでいた。
古い、書斎だった蔦の絡まる離れで、一部屋に台所。ヤモリが生息していた。
その部屋を私は、エスニックな70年っぽいインテリヤにしてた。

その大家さんの娘さんが私と同じ年。音大に通ってた。

おなじ年で、しかも美大と音大ということで、なんとなく仲が良かった。
ボーイフレンドの事。音楽。芸術の事。外国の話し、、。
大輪の花のように明るく、働いたことがなくて、ハッキリものを言える彼女と、
生きて行くのに精一杯な、バイトに追われる、地味目の美大生が、
学生時代の蒼い時代を語り合ったり、料理を作ったりしてた。

そんな彼女は片付けるより、ピアノを弾いていたい人だった。

大家さんも、ノーブルな知的な女性で、45にして東洋医学を学んで、
アレルギーをもつ子供達のために、鍼灸師になって開業。
60にして運転免許を取るような、チャレンジャーだ。

「大家と言えば親も同じ」といい、
ニットの個展を大家さんちのリビングで開いてくれた。
私が、ニットの道に進んだ縁を作ってくれた恩人だ。

よくおじゃまして、ほんとうに家族のように扱ってくれていた。
当時珍しい、圧力鍋でつくってくれたシチュー。美味しかったなぁ。

そんな大家さんのうちは、テーブルのものをどかして食事するような、
片付けなんか気にしない家風だった。インテリヤなんて気にしない、
「やりたいことがアチラコチラに積みあがった」家だった。
インテリヤや片付けにうるさい家に育った私には、衝撃的だった。

片付いてキチンとして、友達を呼ぶのにアポがいる冷たい家庭。
散らかっても、みんなが生き生きしている家庭、、。
なんだかな〜。

そうして時がたって、、。
友達は子供を、おむつの山や洗い物が積みあがった家で育てながら、
フランスの5人組という文化的な曲を演奏する、ピアニストになった。
妹さんはフランス大学を出てフランス人と結婚。
フランス語の翻訳やエッセイを、独特の視点で書いている作家になった。
大家さんは「80になっちゃたわよ〜。」といいながら、
寝酒のウイスキーを飲みながら、
娘達のプロデユースの仕事と、東洋医学研究所を運営してる。


「本を読んだら本箱にしまうまでが、本を読む事。」
「絵をかいたら、鉛筆をしまうまでが絵を描く事だから。」
なんて娘に言いつつ、今日も後始末をしてる私。

「片付いてるのが好きな人がやればいいよね」と、心の声。
私も企業戦士だったときには、片付けが嫌で、お茶しなかったよ。
ロッカーも、、、、。うわぁおー。

願わくば、いつまでも、誰もが「やりたい事まっしぐら」でありますように。
posted by フィールドノート at 09:51| 育児

2011年10月24日

ガラスの破片

P1000056.JPG

チャリ!チャリ。破片の尖った感触。

ガラスボールを落として割ってしまった、、。
掃いて破片を集める、、。そこかしこに光る破片が見える。
絞った雑巾で丁寧にふいてゆく。
チリッ!。指に細いかけらがささる。
チャリチャリした感触に、30年以上前の事がフラッシュバックした。

文化学院の美大学生の頃だったとおもう。
新宿京王百貨店の通路に、立ち飲みのジューススタンドがあった。
そこでジュースを頼んで、飲んだとたんの違和感。
氷のかけらと違う、チャリチャリした感触が喉に。
店員さんに残りのジュースを渡したら、すぐ別部屋に連れて行かれた。

どうやら、割れた機材のガラスの破片が、
ジューサーで細かくなってまぎれててたようだ。

慌てる責任者を見てて、なんだか、不思議な感覚に囚われた。
破片を飲み込んでどうしようという不快感より、
「バイトがあるので、早くかえしてくれないかな。」
という拘束感だった。
「気にしないで」と言って、病院にも行かないで、すぐ帰った。

たぶん、当時の私はどこか壊れていたのかもしれない。

思えば、「自己中心的」な親たちに「自己否定」されて、
振り回されて生きてきて、「自己を守ろうとあがくけど」、
ほんとうの意味で「自分を大切にする」感覚が欠如してたんだろうね。

「はれるってサ、言い訳がましかったよなぁ」と、
20年ぶりにあった、当時、チャランポランだった
美大の同級生にいわれて、「アッ!」「そうかも!」

自由奔放。卒業後、同級生の学生証を使って、彼の名前で借金して、
イタリヤに絵の留学をしちゃうような、
チャランポランな彼が羨ましいよ、、、。
と心から思えるような、9歳からの、スパルタ教育という名の親の虐待は、
「悪い事」を発見すると、罵詈雑言。言葉の暴力と、
叩く。殴る。ご飯は抜く。の暴力。の日々。
たしかに少しも「悪い」が許されない、自己防衛の「いい訳の日々」だったなぁ。

いつも「ノーブル」であるように行動しようと考えてた。
「人間としてこうしたほうがいい」
「こうしたほうがみんなが良くなる」
「いつも、まず自分より相手を考える」
「理知的に判断しよう」
「権利を主張するまえに実績を積み上げよう」
、、、、、、、、。
まあ、頭で、論理で考えてたんですね。
それって、どこからも文句がこないように自己防衛してただけじゃな〜い!
ガ〜〜ン!
「自己主張」「まず自分を大切にする」「権利の主張」などや、
「好き」「キライ」の感情で判断することが、ほんとうに出来なかったかも。


そこにつけこむ人がいたってことだよね、、。ツルカメ。ツルカメ。
ここのところおこった生活のトラブルは、
そこを勉強するために、なるべくしておこったのかも、、。

「人生はすべてに訳がある」「因果応報」。親しいお坊さんの言葉。
いくつになっても日々、気づかされる事の凄さ。

遊にはこの轍はふませないようにしなくてはね。
「自分を大切にして、相手も大切に」


チャリっと心に刺さったガラスの破片が、抜ける感触がした。



posted by フィールドノート at 11:28| 育児

2011年09月24日

巣立ちの予感

P1000118.JPG

ちょっと寂しいかも

「運動会、遊は一人分のお弁当持って行く」という。
毎年、家族で大きなお弁当箱を持って運動会にいっていた。
「友達とお弁当のおかず交換しあうの」
「遊は、補佐の係だから、運動会見に来なくていいよ」
「、、、、、。」

毎年、「運動会は来てね。」といい、
席を抜けて、親を確認してたのに、、、。
演目や出る番になると、いちいち言いにきてたのに、、。
6年生。口うるさい親より、友達たちと楽しみたいのだろうか。
徒競走が苦手で見られたくないのだろうか、、、。
小学校最後の運動会、、、。

台風一過の秋晴れの日。
どうしようかと迷ったけど、あえて、行かないことにした。

今頃は、どうしてるかななどど思いを巡らしては、クスリ。
空けておいた、なにもない秋晴れの日。
帰ってきたら、どんな話しをするのだろう、、。

こんなことが、いろいろあって、、きっと巣立って行くんだね。
親の知らない、子供の世界がはじまってる。
エールを送りたい気持ちと、いちまつの寂しさ。

9月21日、台風15号は近年にない被害を、
各地にもたらしたけど、鎌倉も酷かった。
山の木々は茶色く枯れて、農家の野菜は飛ばされ、なぎ倒され、
丹精して美しく咲いた、大株の草花が壊滅した。
立ち枯れて茶色い草木は痛ましい。
潮風に強い、オリーブまでが茶色になった。
でも、来年はまた何かを植える。
何年かしたら、、。新しい庭ができる。

寂しさと希望。

気づくと、いつも、人は変化していく流れの中にいるんだね。


posted by フィールドノート at 15:55| 育児

教室のご案内

P2050006.jpg
五感の教室「夢民舍」

2012年度は終了しました。次回は来年1月募集です。
        *
2012年の内容
        *

五感の訓練
4/14・15 オープニング。美学について
4/28・29 「聴覚」
5/12・20 「触覚」
5/26・27 「臭覚」
6/9・10 「味覚」
6/23・24 「五感と色彩」
7/14・15 「空気感と雰囲気」
イメージを形にする
8/11・12 「テキスタイル、抽象について」
8/25・26 「具象と抽象」
9/8・9 「縞模様」リズム感*印象
9/29・30 「繰り返し柄」展開*物語
10/13・14 「アーガイル柄」色の響き合い*記憶
10/27・28 「チェック柄」混色の美*風景

サムシングエルサ
11/10・11 「感覚をデッサンする」
11/24・25 「クロッキー」
12/8・9 「クロッキー」
12/23・24 「生活と美」アールヴィヴァン
コンセプトについて
1/12・13 「素材感の実験」
1/26・27 「コンセプトとテーマ」
2/9・10 「コンセプトワークの練習」
2/23・24 「企画の立て方」
3/9・10 「マップの作り方」
3/23・24 「オリジナル」


【 定期の教室 】

編み物クラス
(1)
日時:月2回/-第2・4土曜-13:00〜16:00
講師:細野雅子(トリコ・ダァール主宰)
会費:1回5,000円 ※3ヶ月分を前納
少人数、個人指導で初心者からプロの方まで、
自分の好きな素材、好きなデザインで自由に編んでいます。
「楽しみながらマイペースで、レベルアップ。」
カジュアルなクラスです。
(2)
日時:月2回/-第1木曜-10:00〜12:30
-第2木曜-13:00〜15:30
講師:関根博子(アトリエMINE主宰)
会費:1回4,000円 ※1ヶ月分を前納
「編みたい物を好きな素材で。」
残っている糸でも素敵な作品になります。
平日なので、主婦の方がおおいです。

ソーイングクラス
日時:月1回/-水曜-10:00〜15:00
講師:越水ゆきえ(アトリエ素粒子)
会費:1回(一日)10,000円
「素材もデザインも自由自在。」
着たいデザインの服を雑誌や本からセレクト。
生徒さんにあわせてパターンを起こしてます。
作りたい物を一つずつ作りながら、のんびり、リラックス。
ミシンとなかよくなりましょう。。

不定期のクラス
その他、様々なワークショップを開催します。

お問い合わせは、school☆hareru-jp.comまで。
(☆を@に直して送信してください)